金華堂コラム

金華堂コラム

忌中と喪中はどう違う?後飾り・野辺送りまで一度で分かるお葬式後の基礎知識

お葬式が終わると少しずつ日常生活に戻っていきますが、その間にも故人を偲ぶためのさまざまな習慣があります。

「後飾り」「野辺送り」、またよく耳にする「忌中」、「喪中」、「服喪」といった言葉です。

似ているようではありますが少しずつ意味が異なるため、実際にどう捉えればよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

ここでは富士市の風習も交えながら、それぞれの違いをわかりやすく整理してみたいと思います。

後飾りとは

後飾り(あとかざり)は、お葬式が終わった後に自宅へ戻ったご遺骨やお位牌を安置するための祭壇です。遺影や白木のお位牌、供物を供えて、故人の冥福を祈る場となります。

富士市では、木製または段ボール製の三段祭壇が一般的で、四十九日までの間、故人が好きだったお菓子や果物を供えるご家庭が多くあります。

都市部では簡略化されるケースもありますが、富士市では今でも後飾りをしっかり整えることが一般的とされています

後飾りは葬儀の延長ではなく、新しい生活の中で故人を偲ぶ大切な期間の象徴といえるでしょう。

野辺送りとは

野辺送り(のべおくり)とは、故人を火葬場や埋葬地まで送ることを指します。もともとは村人総出で棺を担ぎ、野原を通って墓地まで運んだことが語源といわれます。

昔は鐘や太鼓を鳴らし行列を組んで故人を送る光景がありましたが、現代では霊柩車による移動が一般的です。

富士市でも出棺の際にはご近所の方やご親族が門口に立ち、合掌してお見送りをする習慣が残っており、これが現代の「野辺送り」の姿といえます。

忌中と喪中の違い

忌中と喪中は似ていますが、本来は意味が異なります。

・忌中(きちゅう)

故人の死を悼み、身を慎む期間を指します。一般的には四十九日までで、法要をもって忌明けとなります。祝い事への出席や派手な行動を控えるのが習わしで、富士市でも四十九日までは結婚式やお祭りへの参加を見合わせる方も少なくありません。

・喪中(もちゅう)

故人を偲び続ける期間を指し一般的には一年間とされます。

年賀状を控えたり、新年の挨拶を欠礼するなどの形で表れます。忌中に比べると制約は緩やかで、日常を送りながらも心の中で故人を偲ぶ期間と考えると分かりやすいでしょう。

つまり忌中は、四十九日までの厳格な期間、喪中は一年を目安とした故人を想う期間と整理できます。

服喪について

服喪(ふくも)とは、喪に服して生活すること全般を指します。

多くの方が喪服(儀式の時に着る黒い服)と混同しがちですが、実は意味が異なります。

服喪は故人を亡くした遺族が一定の期間、日常生活で慎ましく過ごすことを意味します。

昔は「父母を亡くしたら13か月」、「祖父母なら150日」といったように、親族の関係によって服喪の期間が細かく定められていました。その間は祝い事を避けたり神社参拝を控えるなど、社会生活全般にわたる制限があったのです。

現代では簡略化され、服喪は日常の中で派手なことを避け、故人を偲ぶ姿勢として受け止められるようになっています。

富士市でも「結婚式は控える」「年賀状は出さない」など、こうした部分が習慣として残っていることが多いです。

一方で喪服はあくまで葬儀や法要の際に着用する礼装のこと。服喪は生活態度全般、喪服は服装のことと理解しておくと混同せずにすみます。

まとめ

後飾り、野辺送り、忌中、喪中、服喪…いずれも故人を偲び、ご家族や地域が心を寄せるための習慣です。

  • 後飾り・・・葬儀後に自宅で故人を偲ぶ祭壇
  • 野辺送り・・・出棺から火葬場・墓地までのお見送り
  • 忌中・・・四十九日までの慎む期間
  • 喪中・・・一年間を目安に故人を想い続ける期間
  • 服喪・・・喪に服す生活態度全般(喪服とは別物)

富士市においても、これらはご遺族の心を整え、地域の人々が支え合うための文化として受け継がれています。

形式にこだわりすぎる必要はありませんが、故人を想う心をどう表すかが大切です。その気持ちがあれば、どの形であっても十分に意味のある供養になるのではないでしょうか。

           
この記事の監修・運営
株式会社金華堂

株式会社 金華堂

昭和25年(1950年)創業、静岡県富士市で70年以上の歴史を持つ葬儀社。「想いを紡ぐ」を理念に、故人様とご家族の心に寄り添うお葬式を提案。
富士市内に7施設14式場を展開し、家族葬から一般葬、社葬まで幅広く対応。年間相談件数は800件を超え、地域に根ざした「安心」を提供し続けている。

  • 運営会社:株式会社 金華堂
  • 設立:昭和25年
  • 従業員数:92名(パート含)
  • 事業内容:葬祭・仏壇仏具販売・生花販売・納骨堂運営
  • 加盟団体:全葬連(全日本葬祭業協同組合連合会)、全国儀式サービス
  • 運営式場本館新館今泉の丘岳陽の丘吉永の丘田子浦の丘星の降る駅、市内全7施設14会場
事前相談 内覧予約 お問い合わせ