メールやLINEでのお悔やみの伝え方
ご要望が多かったため、今回はメールやLINEでのお悔やみの伝え方をご紹介します。
最近は社内の人数も増え、メールやLINEで訃報を受け取る機会が増えてきたことでしょう。
「突然のことで、どう返せばいいかわからない・・・」という声もよく聞きます。とくに職場では、丁寧だけど気の利いた対応が求められる場面も多くあることでしょう。
とくに難しいことは考えず、短く簡潔に、そして相手を思いやる内容を短文で送るとよいかもしれません。
ここでは、メールでの訃報、LINEでの訃報、社内の訃報対応などをテーマとし、返信例やNGワード、お香典辞退・供物辞退時の気遣いまで紹介します。
メール・LINEで訃報を伝えるときのポイント
メールやLINEでの訃報連絡は文字だけのやり取りとなります。
それでも誠意が伝わるように心がけることが大切です。短くても構いませんが、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
基本の3つのポイント
- 件名は分かりやすく 「訃報のお知らせ」 「ご報告」
- 本文は簡潔に、誰が亡くなったのか、いつ、どのようにだけを簡潔に
- 感情表現は控えめに、相手に配慮した文章を心がける
くれぐれもカジュアルな表現は避けるようにした方がよいでしょう。
そして何よりも、一度声に出して読んでみると、文章内容が適切かどうかを再確認することができると思います。心配な場合は葬儀社スタッフに相談してみるのもよいでしょう。
メールでの訃報連絡例文
職場向け(社内メール)
件名:訃報のお知らせ
お疲れさまです。○○です。
私事で恐縮ですが、父○○が昨日午後○時に永眠いたしました。
通夜・葬儀の件につきましては、決まり次第ご連絡いたします。
急なご連絡で申し訳ございません。
友人向け(LINE)
突然の連絡でごめんなさい。
実は父が昨日亡くなりました。
お通夜は○日、お葬式は○日の予定です。
詳細が決まったらまた連絡します。
避けるべきNGワード
文字での連絡では、普段使っている表現でも不適切に感じられることがあります。
カジュアルすぎる表現
NG例: 「死んじゃった」「亡くなっちゃった」「ダメだった」「もうダメ」
OK例: 「亡くなりました」「永眠いたしました」
自分の感情中心の表現
NG例: 「めっちゃ残念」「超ショックです」「信じられない」「ありえない」
OK例: 「突然のことで」「残念でなりません」
詮索する表現
NG例: 「なんで?」「どうして?」「原因は?」「何があったの?」
ポイント: 文章は読み返して、感情より事実中心で伝えることが大切です。
訃報を受けたときの返信例
メールやLINEで訃報を受けたときは、短くても誠意が伝わる文章が重要です。
基本的な返信パターン
- パターン①:定型的で丁寧な表現 「このたびはご愁傷さまです。心よりお悔やみ申し上げます」
- パターン②:サポートを申し出る表現 「突然のことで驚いております。何かお手伝いできることがあればお知らせください」
- パターン③:相手を気遣う表現 「お力落としのことと思います。どうぞご無理なさらずお過ごしください」
関係性別の返信例
職場の同僚・上司の場合
このたびはご愁傷さまです。
突然のことでさぞお力落としのことと存じます。
業務の件はこちらで対応いたしますので、どうぞご無理なさらずお過ごしください。
親しい友人の場合
突然のことで驚いています。
○○さんのこと、心よりお悔やみ申し上げます。
何か手伝えることがあったら遠慮なく連絡してください。
体調を崩さないよう、気をつけてね。
故人と面識がある場合
このたびはご愁傷さまです。
○○さんの明るい笑顔を忘れません。
本当に素敵な方でした。
心よりご冥福をお祈りいたします。
温かみを加える工夫
少しユーモアや親しみを入れる場合は、故人の明るいエピソードを短く添えると、場が柔らかくなります。
「○○さんがよくお話ししてくださった△△のこと、今でもよく覚えています。温かいお人柄でした」
ただしユーモアな表現には気を付けてください。時として、失礼な表現になりがちなためです。
お香典辞退・供物辞退の場面での気遣い
最近は「お香典辞退」「供物辞退」を希望されるご家庭も増えています。でも、どうしてもお世話になった方には何か気持ちを伝えたい・・・という場合もあることでしょう。
基本的な対応方針
- 相手の意向を最優先に 「お気遣いをいただいておりますが、ご厚意だけで十分です」という場合は素直に従いましょう。
- 気持ちの表現方法を工夫 物品ではなく、言葉や行動で弔意を表現する方法を選びます。
具体的な対応例
メッセージでの気遣い
- 「どうぞお気遣いなく。お気持ちだけで十分です」
- 「故人への想いをお聞かせいただけるだけで、ご家族の支えになります」
控えめな贈り物をする場合
- 故人の思い出に関連した小さな花
- 心のこもったお菓子を個別に送る
- お悔やみの気持ちをカードや手書きメッセージで添える
行動での支援
- 「お手伝いできることがあれば」という申し出
- 業務のフォローアップ
- 後日、落ち着いてから故人の思い出話をする
重要なポイントとしては、相手の希望を尊重することです。また無理に高価な物を贈る必要はありません。
まとめ
基本原則の再確認
- 訃報を伝えるとき
事実中心短く簡潔に。感情表現は控えめに。相手への配慮を忘れずに。 - 訃報を受けたとき
感情よりも相手を思いやる短文で迅速な返信を心がける。具体的なサポートを申し出る。 - NGワード
カジュアルすぎる表現。詮索する言葉。自己中心的な感情表現。 - 香典・供物辞退への対応
気持ちだけで十分。無理に贈らない。相手の意向を最優先に。言葉や行動で弔意を表現。
最後に
気の利いた一言や故人のエピソードを添えると、メールや LINE でも温かみのある対応が
できます。
「文章でどう伝えよう…」と悩む方も、この基本さえ押さえれば、社内でも友人でも失礼
なく、かつ心のこもった対応が可能です。